オープンソースのWeb会議システムopenmeetings

先日はDimdimをインストールしたんだけど、会議主催者の映像しか流せなかったため他のソフトを探していたらopenmeetingsというオープンソースのソフトを見つけた。
Google Code Archive - Long-term storage for Google Code Project Hosting.
OpenLaszloで作ってるらしい。ということで早速こいつを入れてみた。が、Dimdimで必要なものとかぶったりしてこの手順はかなり怪しいかも。

ダウンロードしたもの

apache-ant-1.7.1-bin.zip
red5-0.6.3.tar.gz
openmeetings051.zip

環境

CentOS5.0

Red5コンパイル&インストール

Red5オープンソースのストリーミングサーバ。Dimdimの中にも入っていた。JavaのWebアプリケーションとしてい動いているみたい。
RedHat系OSのバイナリがないのでソースをダウンロードしてコンパイルする。コンパイルするには、JDKとAntが必要。

$ unzip apache-ant-1.7.1-bin.zip

として、apache-ant-1.7.1/binにPATHを通す。

$ tar xvzf red5-0.6.3.tar.gz
$ cd red5-0.6.3
$ ant

とすることで必要なJarファイル等をダウンロードしコンパイルを行ってくれる。
コンパイル後「red5-0.6.3」ディレクトリ直下にあるred5.shを実行すると起動する(が、まだ起動させない)。こいつは適当なディレクトリに持って行く。今回は「/usr/local/red5-0.6.3」とした。

openmeetingsのインストール

これは簡単。openmeetings051.zipを解凍してred5-0.6.3/webapps/の中に持って行くだけ。

$ unzip openmeetings051.zip
$ mv openmeetings /usr/local/red5-0.6.3/webapps/

DBの作成

今回はPostgreSQL8.1が入っていたのでそれを使う。PgAdminでログインロールの追加と、データベースの作成を行った。

ログイン:test
ログインパスワード:testpass
データベース: testdatabase

これを作った後、以下のファイルを書き換える。
/usr/local/red5/webapps/openmeeting/postgres_hibernate.cfg.xml

※ 書き変える部分のみ抜粋
<!-- User  / Password -->
<property name="connection.username">test</property>
<property name="connection.password">testpass</property>
<property name="connection.url">jdbc:postgresql://localhost/testdatabase</property>

そして、このファイル(postgres_hibernate.cfg.xml)を「hibernate.cfg.xml」と名前を変更する。

OpenOfficeのインストール。

これはかなり適当にやった。今回のCentOSGUIで動いていないのでインストーラを使うのではなく手動でrpm -ivhで必要そうなパッケージをインストールした。(気がつけばほとんどのパッケージ入れてたけど)

OpenOfficeをダウンロードしてRPMSにある以下のパッケージをインストール
(OOo_2.4.1_LinuxIntel_install_wJRE_ja.tar.gzを展開してできた「OOH680_m17_native_packed-1_ja.9310/RPMS」ディレクトリ)
# rpm -ivh openoffice.org-core01-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core02-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core03-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core03u-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core04-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core04u-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core05-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core05u-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core06-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core07-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-core08-2.4.1-9310.i586.rpm
# rpm -ivh openoffice.org-pyuno-2.4.1-9310.i586.rpm
# rpm -ivh openoffice.org-headless-2.4.1-9310.i586.rpm
# rpm -ivh openoffice.org-core09-2.4.1-9310.i586.rpm
# rpm -ivh openoffice.org-core10-2.4.1-9310.i586.rpm
# rpm -ivh openoffice.org-draw-2.4.1-9310.i586.rpm
# rpm -ivh openoffice.org-emailmerge-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-impress-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-javafilter-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-math-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-onlineupdate-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-testtool-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-writer-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-xsltfilter-2.4.1-9310.i586.rpm openoffice.org-calc-2.4.1-9310.i586.rpm

起動するためのスクリプトooo.shとして作成

export DISPLAY=:1
/opt/openoffice.org2.4/program/soffice "-accept=socket,host=localhost,port=8100;urp;StarOffice.ServiceManager" -nologo -headless -nofirststartwizard

実行権限を与える

$ chmod +x ooo.sh

これはXLSやPPTなどのオフィスドキュメントを別の形式へ変換するためのサーバとなる。8100ポートで起動する。DISPLAY=:1はこのあと説明するXvfbのディスプレイ番号と一致させる。

Xvfb(仮想フレームバッファのインストール)

これは、Xがない環境で仮想的にXとしてふるまってくれるやつらしい。これがないとXを必要とするソフトが動かない。Xがインストールされている環境の場合インストールは不要のはず。

動かしてみる

以下の手順で起動する

# /usr/bin/Xvfb :1 -screen 0 1024x768x24 &
# ./ooo.sh &
# cd /usr/local/red5-0.6.3
# /usr/local/red5-0.6.3/red5.sh > /usr/local/red5-0.6.3/openmeetings.log &

red5.shで起動するときにDBに接続してテーブルまで作成しているみたい。
このあとhttp://yourservername:5080/openmeetings/installへアクセスし管理者ユーザの登録等を行う。ImageMagicのパスとかSWFToolsの場所とかよくわからんので保留。後で設定は管理画面で変えられるので。ここでのインストールが完了したらhttp://yourservername:5080/openmeetings/へアクセスする。

※ ログはLog4jでちゃんと設定した方がいいけど今回はとりあえずファイルにリダイレクトする。
※ 追記)/usr/local/red5-0.6.3/ここにopenmeetings.logってのが出てた。
ということでできること。

・複数人(4人)の映像を交えたWeb会議(4人以上に増やせるのかな)<これのために今回インストールしたんです
・講演形式での会議(代表の人がいてその映像をみんながボヤーと聞く感じ?)
・デスクトップの共有というか、モデレータとなった人が他の人に自分のデスクトップを見せることができる。
・ホワイトボード
・ドキュメントの共有(エクセルやパワポ、PDF、画像などいろいろな形式に対応)
・チャット
・録画(会議の様子を録画できる、すげ)
・デスクトップ共有(Dimdimではうまくいかなかったけど、こいつでは出来た)